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「サイコロジー・オブ・マネー」を読んでみて

目次

一生お金に困らない「富」のマインドセット

こんにちは、kabuemonです。

世界的ベストセラーとなっている書籍をご紹介します。

「サイコロジー・オブ・マネー」

2021年12月の発売以降、評価の高い一冊です。

楽天ブックスの週間ランキング(金融)では、1位を獲得しています。(2022年3月6日現在)

”2014年、ある男の死が大きな話題を集めた。長年、清掃員のパートとして働いていた人物だ。この平凡な男は、800万ドルもの資産を残したー。なぜ彼は、これだけの富を築けたのか?”

サイコロジー・オブ・マネー

背表紙にこのような記載があり、思わず手にとって読んでみたくなりますよね。私もその内の一人です。

この書籍では、投資方法や資産形成のテクニックを披露するものではありません。その根底にある、お金との関わり方についてやお金の価値観を教えてくれます。

もっといい家に住みたい、フェラーリを買いたい、海外を飛び回って豪遊したいなど、欲はつきないかと思います。

その”欲を満たすこと=良い生活”だと考えがちですが、本来はそうではないということを教えてくれます。

本当の経済的自由を手に入れるための、心の持ち方をアドバイスしてくれます。

それでは、本書をご紹介していきます。

「サイコロジー・オブ・マネー」の概要

発売日 :2021年12月9日

著者  :モーガン・ハウセル

出版社 :ダイヤモンド社

ページ数:328p

<コンテンツ>

  • おかしな人は誰もいないーあなたがこれまでに経験してきたことは、世界で起こった出来事の0.00000001%にしか相当しない。しかし、それはあなたの考えの8割を構成している
  • 運とリスクー何事も、見かけほど良くも悪くもない
  • 決して満足できない人たちーお金持ちがとんでもないことをしでかすとき
  • 複利の魔法ーウォーレン・バフェットの純資産の95%以上は、65歳以降に得られたもの
  • 裕福になること、裕福であり続けることー良い投資とは、一貫して失敗しないことである
  • テールイベントの絶大な力ー5割の確率で失敗しても、富は築ける
  • 自由ーお金から得られる最高の配当とは、「時間」をコントロールできるようになること
  • 高級車に乗る人のパラドックスー誰も持ち主には関心を示さない
  • 本当の富は見えないー裕福さの誇示は、富を減らす一番の近道
  • 貯金の価値ーあなたが唯一コントロールできることが、一番重要なメリットをもたらす、ほか

<著者プロフィール>

ハウセル,モーガン(Housel,Morgan)

ベンチャーキャピタル「コラボレーティブ・ファンド社」のパートナー。投資アドバイスメディア「モトリーフール」、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の元コラムニスト。米国ビジネス編集者・ライター協会Best in Business賞を2度受賞、ニューヨーク・タイムズ紙Sidney賞受賞。妻、2人の子どもとシアトルに在住

お金の心理や概念をさまざまな事例を使って解説してくれています。

投資初心者の方には、心構えとして一度は読んでおくべき本ではないかと思います。

投資・資産形成に役立つ3つのポイント

ここからは、kabuemonが本書を読んで押さえておきたいポイントをご紹介します。

①「誤りの余地」を何よりも大切にする

将来、自分の望み通りになるとは限りません。

何が起こるかわからないと想定しておくことで、予想外の出来事に耐えやすくなります。

この耐久力があるからこそ、時間をかけて資産を運用できるようになり、魔法のような複利の効果を享受できるようになります

誤りの余地を作っておくことは、臆病なタイプの人が取りがちな安全策のように見えます。

しかしこれは、ゲームに長く参加し続けるための重要な手段です。

ゲームに長く参加し続けられるからこそ、途中で退場してしまった場合に比べて何倍ものリターンが得られるのです。 

②投資で結果を出すための最大の秘訣は、時間軸を長くすること

時間は、投資における最大の武器です。

時間は小さな積み重ねを大きく膨らませ、大きな失敗を風化させてくれます。

運やリスクを無くすことはできませんが、時間をかければかけるほど、望む結果が得やすくなるのは確かです

③ 半分は間違っていても資産を増やせる

結果の大部分をもたらすのはごく少数の投資です。

投資対象を問わず、うまくいかないことが多くても問題ありません。

個々の投資ではなく、常にポートフォリオ全体を見て成果を測るように心がけましょう。

効率の悪い投資が多い状況で、かなり効率の良い投資がごくわずかだとしても構いません。

通常はそれが最良のシナリオになるからです。

個々の投資の結果に一喜一憂していると、うまくいっている投資は実際よりも素晴らしく見え、うまくいっていない投資は必要以上に悪く見えるものです。

投資初心者が明日からできる3つのポイント

本書を通じて、投資初心者の方が明日からでも取り組める内容を3つご紹介します。

①貯金をする。貯めるのに特別な理由は必要ない。

車を買うため、大きな買い物の頭金に当てるため、万一の医療費のためなどに貯金するのは良いことです。

ただ、予測も定義もできないもののために、貯金することほど優れた貯金の理由はありません。

誰の人生も予期しない出来事で満ちています。

人生では最悪なタイミングで予期しない出来事が起こり得るので、目的のない貯金は、そのリスクに対する備えとなるでしょう。

②エゴを減らせば豊かになれる

貯金とは、「収入からエゴを差し引いたもの」です。

富は目に見えません。

これは富とは、将来、より多くのものや選択肢を手に入れるために、今買うものを抑えることで生まれるものです。

どれだけ稼いでも、そのお金を今日、今この瞬間を楽しむことばかりに使ってしまえば、富は築けません。

③ 成功のために必要な代償を見極め、それを支払う準備をする

価値あるものはタダでは得られません。

お金を増やす上で生じる代償(不確実や疑念、後悔など)は、目に見える値札が付いていません。

これらはお金を払う価値がありますが、罰金という考え方ではなく、手数料と考え、将来のリターンに必要なお金だと考えましょう

読み終えた感想

お金の価値観やマインドセットの教本だと思います。

ついつい忘れてしまいがちな思考や教訓を思い出させてくれました。

すでに様々な金融書籍やFIREに関する書籍を読んでいる方には、目新しい情報はないかもしれません。

しかし、異なる角度から何度も知識をインプットすることで、より理解が深められるのではないでしょうか。

読みやすい書籍ですので、投資初心者の方には勉強となる一冊です。

サイコロジー・オブ・マネー

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