投資の世界で生き残る・勝つための方法
こんにちは、投資勉強中のkabuemonです。
今回も投資初心者の方にオススメの書籍をご紹介します。
勝てる投資家は、「これ」しかやらない
楽天ブックス日別ランキング(2022年1月9日現在)の投資・株・資産運用部門で5位を獲得している人気の書籍です。
本書で何度も出てくる「再現性」を習得できれば、誰でも億り人になれる可能性があります。
タイトルに飛びついて購入してしまいましたが、勝てる投資家が行っていることと、初心者が陥りがちな失敗などがわかりやすくまとまっています。
特に、勝てる投資家は何を意識しているのか、逆に負けている投資家はなぜ負けているのかを把握することで、勝てる投資家の考え方だけでなく、マインドセットも身につけられるでしょう。
それでは、ご紹介していきます。
「勝てる投資家は、「これ」しかやらない」の概要
発売日 :2021年12月23日
著者 :上岡 正明
出版社 :PHP研究所
ページ数:248p
<コンテンツ>
はじめに 勝ち続けるための「たった1つの方法」
第1章 投資マインドを爆速で身につけよービギナーからプロまで知っておくべき「新常識」
第2章 株式投資は最初の準備が9割ー世界一簡単な「億り人戦略」
第3章 株で勝ち続ける投資家の神・共通点ー超多忙でも「この3点」だけは守るべし!
第4章 初心者~中級者必読!投資のプロがやっている「習慣術&勉強法」
第5章 再現性を活用した実践!トレード手法ー科学的に正しい「億り人への方程式」
第6章 勝負を分ける「買いと売り」の全技法ー絶対差がつく「資金管理の法則」
第7章 欲望をコントロールする者だけが投資を制するー「最強メンタル術」ベスト10
終章 免許皆伝!勝つ投資家になるための「鬼の鉄則」集
おわりに あなたは未来を「予想」できる
<著者プロフィール>
上岡正明(カミオカマサアキ)
株式会社フロンティアコンサルティング代表取締役。これまで上場企業や外資系企業を中心に広報PR支援、新規事業構築、外資系企業の国内外PRや海外プロモーションのコンサルティング、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行なう。大学院にてMBA(情報工学博士前期課程)修了。多摩大学、成蹊大学、帝塚山大学などで客員講師等をつとめる。所属学会として日本社会心理学学会、日本行動経済学会、一般社団法人日本心理行動分析学会、小児心身医学会、日本神経心理学会の各会員。
著者は23歳の頃から投資を始めて、23年の投資キャリアがあります。現在、約6億円の資産があり、大手証券会社や国の期間で株式投資のセミナーなどでもご活躍されています。
本書では株式投資へのテクニックやメンタル方法だけでなく、著者自身が株を始めたばかりのころに失敗した銘柄選びや損切りなどのお話もあるので、自分の教訓にもなりました。
投資・資産形成に役立つ3つのポイント
ここからは、kabuemonが本書を読んで心に残ったポイントをご紹介します。
(テクニカルな部分が中心です)
①安く買って、高く売る
当たり前かもしれませんが、勝つための鉄則1です。
ポイントは、「上値抵抗線」と「下値抵抗線」で株価の上昇・下落を予想すること。
またレンジ相場に入ったものを選ぶことが勝率をあげてくれます。
この鉄則は、再現性において短期よりも長期での取引で良い成果をあげているようですので忘れずにチェックしておいてください。
この動きを日足、週足、月足を見ながら売買の投資シナリオを立ててみたいと思います。
②市場の歪みを利用する
こちらも、勝つための鉄則2です。(2つの鉄則を押さえておきましょう)
歪みとは、市場や銘柄の価値が不当な状態であることを指します。
ポイントは、「収益性」「持続性」「確実性」です。
- 「収益性」…営業利益、経常黒字、1株益を昨年対比、できれば過去5年間で比べる
- 「収益性」…今年だけ大きく売上を伸ばしただけではないのか?競合優位性、売上の他社依存など将来をみる
- 「確実性」…上記2つの信憑性はどうか
できていそうで適当にやってしまっている部分もあったので、今一度しっかり見直したいと思いました。
③4つのギャップに注目してチャートを見る
銘柄を選定するときのポイントは下記4点です。
- 対象銘柄に株価と真の価値にギャップはあるか?
- そのギャップを埋めるための業績は期待できるか?
- そのギャップは大衆心理を魅了できるか?
- 魅了できた場合、いつから株価が動きそうか?
このポイント全てが問題なさそうであれば、対象の銘柄として取り上げます。
真の価値をどう算出していくのかは、トライアンドエラーが必要だと思います。
投資初心者が明日からできる3つのポイント
本書を通じて、投資初心者の方が明日からでも取り組める内容を3つご紹介します。
①自分のミスを分析できる
「再現性」を追求するために最も大事なことです。
ミスをしたことやつまづいてしまったことの原因を言語化することに意味があります。
言語化することで単純な知識ではなく”理解”につながるので、同じ取引を再現する際に些細な変化や誤差に気づくことができるようになります。
本書では、売買ノートをつけることを勧めているので下記参考にしてみてください。
「売買ノート」に記す項目
- 銘柄名
- 市場の流れ
- 経済や指数に対する自分の考え
- なぜここで買うのか
- なぜここで売るのか
- 次に活かせる反省点は何か
- 損切りのタイミングはどうしたか
②セクターダイヤグラムで循環を把握しよう
セクターダイヤグラムとは、金利×景気で4象限に分けた図になります。
株式市場はこの4象限を時計回りに循環しているため、パフォーマンスを出しやすい業界を洗い出すのに役立ちます。
著者の利用方法も参考にしてみると良いでしょう。
- 主に米国景気の循環に合わせて投資する
- 対象を分けて象限間の資金を移動させる
詳細は本書でご確認ください。
③「試し玉」でトレード感覚を磨こう
手持ちの資金をあらかじめ分割して対象銘柄に投資を行うことこそが、プロが実践している勝率を上げるための再現性の高い手法です。
分割投資と呼ばれ、最初の1回目を試し玉といいます。
自分の試し玉が、勝率の高かったシナリオと同じであれば、2回目、3回目、4回目と少しづつ資金を投下していきましょう。
読み終えた感想
取り上げたいポイントが多く、非常に迷いました。
この記事では、テクニカルな部分を多く取り上げてしまいましたが、本書では勝てる投資家の習慣や勉強法、マインドセットまで多岐に渡り取り上げています。
著者が品川駅前の大型書店の投資本を100冊以上読まれた中での考察や、実体験をもとにした投資の鉄則は、初心者のみならず中級者・上級者の方も日々の投資の参考になるはずです。
「再現性」の高い投資を行うために、準備から実行、そして復習までをしっかりやっていきます。